松田聖子 Classic 聖子ちゃん!白書

松田聖子さんの原点 “聖子ちゃんの季節” にスポットを当てました!
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きっと、あなたの方が辛いのね 『マイアミ午前5時』 松田聖子

 1983年6月1日発売の聖子ちゃん通算7枚目のオリジナル・アルバム。 『ユートピア』収録曲。
 
 2曲目、『マイアミ午前5時』。
 
 作詞: 松本隆
 作曲: 来生たかお
 編曲: 大村雅朗
 
 

 
 マイアミ・ビーチ。 アメリカを代表する観光地のひとつですね。
 
 奇しくもこの曲がリリースされた同じ年に開園した東京ディズニー・リゾートの地名は、“舞浜”(マイハマ)。 この地名は、この埋立地への進出が決まっていた「オリエンタル・ランド」(東京ディズニー・リゾートの親会社)が、ディズニー・ワールドの立地しているマイアミ・ビーチに因んで行政に命名を提案したそうです。
 
 そんなマイアミを舞台に繰り広げられるひと夏の終わりと共に二人の夏も終わろうとしているそんな瞬間が描かれた作品です。
 
 つまり、失恋の一場面である訳なのですが、なぜかそれほどの悲嘆にくれている様子が感じられません。 逆に妙に明るいカラっとした響きが感じられるくらいなんです。
 
 曲への感情移入の天才である聖子ちゃん。 いつもリスナーを泣かせる位ぐいぐい引き込んでしまう人であるのにちょっと不思議です。
 
 それに対するヒントが、この曲を終始霧のようにこんもりと覆い包んでいたバック・コーラスのフレーズの中にありました。
 
 よく聴いてみると、“Love affair in summer.”と、このように囃しているではありませんか。 直訳すれば、“ひと夏の情事”ですよ。 なんとこの頃の清純・可憐な聖子ちゃんには、ちょっと荷が重いのではないかななんて思ってしまいました。
 
 それから、解釈すれば、すべての謎は解けていきます。
 
 家庭や社交界でのすべてがお仕着せのような暮らし、そんな都会での堅苦しい生活に嫌気がさしてきたハイ・ソサイエティーの世間知らずのお嬢さんが、思い余って鞄一つに荷物を詰め込み、美しい海辺の町へと飛び出してきました。
 
 海沿いの街を歩き疲れて、浜辺へとやってくると、先に海を見ながら、ビールを飲んでいる逞しい肉体の青年に出会った。 彼の横に座ると、その腕に抱かれた缶ビールを「喉が渇いてるの、一口頂戴。」と言って、飲ませてもらった。
 
 そんなきっかけから、行く宛ても無かった彼女は彼の家に泊めてもらいながら、一緒に過ごすようになりました。
 
 そんな風にして、彼女は、その男性に愛されながらひと夏の楽しい経験をすることになります。 でも、彼女の事情を察していた彼は、ひと時の迷いから、労働階級の自分たちの生活に入り込んできた彼女は、格差の激しいこの社会での貧困生活の辛さをまったく経験も理解もできていない事を分かっていました。 そう、そんなハイソのお嬢さんがこの先自分たちと一緒にやっていけるはずが無いことを最初から痛いくらいに感じていたのです。 
 だからこそ、彼女にもそのことを良く言って聞かせた上で、夏の終わりを機に自分の住むべき世界へと戻るように伝えたのでした。
 
 そして、その別れの瞬間の時が、この『マイアミ午前5時』ということになったという訳です。
 
 マイアミは、エメラルド・グリーンの美しいマイアミ・ビーチや夢の国のようなリゾート、ディズニー・ワールドに象徴されるような観光都市としての明るいイメージが浮かんできますね。 でもその影で、キューバ移民などのヒスパニック系住民などが多く暮らし、貧しい生活に喘いでいる人々も多数存在している貧富の差の激しい格差社会でもあります。
 
 そんな環境にスポット・ライトを当てて美しい海辺の情景と共に描かれたのがこの作品なのではないでしょうか。
 
 松本隆さんの書く詩というのは、本当に奥が深くて感心するばかりです。 また、聖子ちゃんもきっと、そういう説明を受けているのでしょう。
 
 詩の内容をきちんと理解した上で、ただ単に失恋だから、辛い響き一辺倒という訳ではなく、彼の思いやりによる別れであって、自分の未熟さゆえに生き方を誤ってしまった彼女ではあっても、彼の優しさによって救われようとしているという前向きさがあるからこそ、この曲の明るさがにじみ出ているのだと思われます。
 
 そういう微妙なニュアンスまで引き出すことのできる聖子ちゃんは、やはり天才だと思います。
 
 哀調を帯びながらも伸びやかに跳ね上がっているサビのフレーズの一言一言がとてもきらびやかに輝いています。
 
 彼への感謝と共にやはりこのまま別れてしまうのは辛い、「あの人ったら、考え直して私を引き止めてくれればいいのに。 そうすれば、鞄を投げ出して彼の胸に飛び込むわ!でも、それはきっと無理なことなのね。」
 
 そんな揺れ動く気持ちがいじらしい。 そして、“さよならのキス”で思い切って心を決めましょう。
 
 『マイアミ午前5時』の美しい情景と共に心に沁みる一曲です。
 
 
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[ 2011年01月03日 15:08 ] カテゴリ:松田聖子(アルバム) | TB(0) | CM(0)
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Chanchiki20

Author:Chanchiki20
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Chanchiki20と申します。 どうぞよろしくお願いします。

 趣味は、ネットサーフィン、音楽鑑賞、DVD鑑賞、読書、カラオケなどです。
 
 音楽は、古い曲が中心ですが、(ビートルズ、キャンディーズ、松田聖子等)、しいて最近の曲と言えば、ZARD、小柳ゆき、倉木麻衣などの曲を聴いています。

 映画は、ジャッキー・チェンや、007シリーズなどのアクション物が好きでした。 最近のものでは洋画や邦画の話題作をチェックしてちょくちょく観に行っています。

 読書は、小説(歴史、現代、未来)、エッセイ、実用書などいろいろ読みます。

 もっか、最もはまっているのは、松田聖子さんに関わるストーリーを展開することです。

 いつか長編小説を書き上げたいと思っています。

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